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30歳で「やりたい仕事がわからない」はダメなのか?

先日、友人からこんなグチを聞かされました。

「この前さ、部下が会社を辞めたいって言いだしたんだよ。
理由を聞いたら、今の仕事にやりがいを感じないからだってさ。
じゃー、おまえは何がやりたいんだよって聞いたんだよ。
そうしたら、やりたい仕事がわからないって。
30歳にもなって何言ってんだよ!って説教してやったよ。」

「やりたい仕事がわからない」という悩みを抱えている人はたくさんいます。

しかし、これは就活生や経験の浅い新人の悩みだと思っている人も多いのです。

そのため、私の友人のような発言がよく聞かれます。

「やりたい仕事がわからない」は本人にとっては深刻な悩みです。
しかし、まわりに理解されない。

すると、
「30歳にもなってそんなことを考えている自分はダメなのかな」
とまた悩みます。

本当に30歳で「やりたい仕事がわからない」はダメなのでしょうか?

このコラムではそのことについてお話したいと思います。

30歳前後の心の変化

臨床・社会心理学者のレビンソン(Levinson,Daniel J)によると、
人は30歳前後にトランジションを迎えます。

トランジションとは、人生の節目のことで過渡期とも呼ばれます。

この時期は、仕事で責任あるポジションを任されることも増えてきます。
そして、自分が会社から期待されている役割を自覚していきます。

結婚、出産、子育てなどプライベートにも変化が起きやすくなります。

仕事でもプライベートでも真剣にひとつの選択をすることを迫られます。

30歳前後は、このような社会的制約条件を受け入れていく時期になります。

すると、20代のときと比べて急速に「可能性が限定される」ように感じます。

そして、焦燥感や無力感を強く感じるようになるのです。

30歳前後は「やりたい仕事がわからない」と悩みやすい

30歳前後のトランジションを迎えると、こんな不安を感じるようになります。

「私はこのままでいいのかな?」

そして、こんな焦りも感じはじめます。

・30歳を過ぎたら転職は難しくなるんじゃないかな?
・新しいことをはじめるには、すでに遅すぎるんじゃないかな?
・結婚のことをもう考えないと独身のままになるんじゃないかな?
・出産、子育てについても考えないといけない年齢なんじゃないかな?

このような複雑な感情を持ちながら、自分の人生について考えはじめます。

そして、人生の多くの部分を占める仕事についても考えます。

「このまま今の仕事を続けていていいのかな?」
「他にもっとやりがいのある仕事があるんじゃないかな?」
「でも、自分が何をやりたいのかはわからない」
「もし、仕事を変えるなら早く決断しないといけないような気がする」
「どうしよう、わからない・・・」

このような心理状態におちいりやすいのです。

つまり、30歳前後は「やりたい仕事がわからない」と悩みやすい時期といえます。

けっして、30歳で「やりたい仕事がわからない」はダメではありません。
多くの人が30歳前後にこの悩みを抱えます。

悩んでいるのはあなただけじゃないんです。

まとめ

人は30歳前後にトランジションを迎えます。

この時期は、社会的制約条件を受け入れざるを得なくなります。
すると、急速に「可能性が限定される」ように感じます。
そして、焦燥感や無力感を強く感じるようになるのです。

そのような中で、人はこんな不安を抱えるようになります。
「私はこのままでいいのかな?」

これが「やりたい仕事がわからない」という悩みにつながっていきます。

30歳前後は「やりたい仕事がわからない」と悩みやすい時期なんです。

けっして、30歳で「やりたい仕事がわからない」はダメではありません。
多くの人が同じ悩みを抱える時期なんです。

「やりたい仕事がわからないと悩んでいるのは自分だけじゃない」

そう思うと少し気が楽になりませんか?
焦る気持ちをちょっと抑えて、自分の悩みに向き合ってみましょう!

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