やりたい仕事を見つけるための意思決定とは？

本当に「やりたい！」と思える仕事を見つけたい。

そう思いながら、なかなか行動に移せない。
そして、「何でいつもこうなんだろう」と自分を責めてしまう。

こんな人が実は多いんです。

あなたもそうですか？

人は何か行動を起こすときには、「その行動をする」という意思決定をします。

しかし、その意思決定ができない、もしくは適切な意思決定ができない、
ということはよく起こります。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか？

このコラムでは、やりたい仕事を見つけるための意思決定について説明します。

意思決定のスタイル

カニー（Carney,C)によると、人は置かれている状況によって意思決定の行動が変化します。

具体的には、自分自身や自身を取り巻く環境に関する情報の入手程度によって変化します。

それを表にすると次のとおりです。
（出典：「Discover the Career within you」 Carney,C. & Wells,C. 1995）

それぞれについて説明します。

混乱型

混乱型は、精神的な不安が生じて意思決定ができない状態です。

・自分はどんな仕事をやりたいのかがわからない
・自分に向く仕事がわからない
・自分は何ができるのかが整理できていない

など、自分自身のことがわからない状態です。

そしてさらに、

・やりたい仕事を見つけるために何をすればよいのかがわからない
・どんな情報を集めればよいのかがわからない
・やりたいことがわからないなんて悩んでいるのは自分だけじゃないかと思う

など、自身をとりまく環境についての情報もない状態です。

そのため、どうしていいのかわからず、無力感を感じて、意思決定ができなくなります。

依存型

依存型は、きっといつかやりたい仕事が見つかるんじゃないか、と他人任せになっている状態です。

自己理解ができていないので、不安があり、自分でやりたい仕事を見つけることをやめてしまいます。

そして、自分よりも仕事についての知識などがある人が、

「あなたにはこの仕事が向いているよ」
「あなたはこんな仕事ならやりがいを感じるんじゃない？」

と言ってくれるのを待っている状態です。

そのため、意思決定を自分ですることから逃げてしまいます。

直観型

直観型は、自分の思い込みだけで意思決定をして、行動をおこしている状態です。

自分のやりたい仕事はわかっていると思っています。
しかし、それが本当にそうなのかを十分に分析していません。

そして、やりたい仕事を見つけるために必要なことも把握していません。

そのため、とりあえず自分の思いだけで転職などをしてしまって、
「こんなはずじゃなかったのに・・・」
と同じ悩みを繰り返します。

計画型

計画型は、十分に情報を集めて、検討して意思決定をしている状態です。

自己分析もして、自分は何を「やりたい！」と思うのかを理解しています。
また、やりたい仕事を見つけるために必要なことも把握しています。

そのため、時間がかかることもありますが、やりたい仕事を見つけるために適切な行動がとれます。

やりたい仕事を見つけるために必要な意思決定とは？

やりたい仕事を見つけるためには、計画型の意思決定をする必要があります。

それには、次の状態になることが必要です。

・自分がどんな仕事であれば「やりたい！」と思えるのかを理解している
・やりたい仕事を見つけるためには、何が必要なのかを理解している

しかし、やりたい仕事を見つけるための行動がなかなか起こせない人は、
「混乱型」もしくは「依存型」になっている可能性が高いです。

また、とりあえず行動はしているけどうまくいかない人は「直観型」になっている可能性が高いです。

あなたの現状はどのタイプになっていますか？

もし、あなたが混乱型、依存型、直観型になっているとしたら。

計画型の意思決定ができる状態を目指しましょう！

これが自分ではうまくできないのであれば、専門家の手を借りるのもひとつの方法です。

まとめ

人は置かれている状況によって意思決定の行動が変化します。

それを表にすると次のようになります。

やりたい仕事を見つけるためには、計画型の意思決定ができる状態なることが必要です。

具体的には次のような状態になることを目指しましょう！
・自分がどんな仕事であれば「やりたい！」と思えるのかを理解している
・やりたい仕事を見つけるためには、何が必要なのかを理解している