やりたいことがわからないを解決する「信念」とは?
あなたはどんな「信念」をもっていますか?
信念とは、正しいと信じている自分の考えのことです。
例えば、「自分はこういう人間だ」と思っていることも信念です。
これは人それぞれ違いますが、誰もがもっているものです。
そして、この信念が「やりたいことがわからない」という悩みを解決するために重要な役割を果たします。
このコラムでは、「信念」と「やりたいことがわからない」の関係について紹介します。
信念の2つの種類
クランボルツ(krumboltz,J.D.)によると、信念は次の2つの種類があります。
1.自己についての信念
2.世界についての信念
それぞれの説明は次のとおりです。
1.自己についての信念
自己についての信念はさらに次の3つの種類があります。
(1)課題効力感についての信念
「自分は〇〇は得意だけど、△△は苦手」
といった、与えられた課題を的確に処理するためのスキルが自分にあるかどうかについての信念のことです。
(2)関心についての信念
「自分は〇〇は好きだけど、△△は嫌い」
といった、自分の興味・関心についての信念のことです。
(3)価値についての信念
「自分は〇〇は重要だと思うけど、△△は重要ではない」
といった、自分は何を大切だと思っているのかという価値観についての信念のことです。
2.世界についての信念
自分の生活している世界についての信念のことです。
例えば、次のような信念をいいます。
「接客業をする人は、明るい性格でないといけない」
「管理職になる人は、責任感が強くなくてはいけない」
「やりたいことがわからない」と「信念」の関係とは?
信念は誰もがもっているものです。
その信念に合った仕事をすると、人は満足度が高くなります。
つまり、信念に合ったことができる仕事こそが「やりたいこと」になるんです。
しかし、自分のもっている信念をすべてを把握している人は多くありません。
ほとんどの人が自分でも気がついていない信念をもっています。
そうすると、自分の信念に合わない仕事をしていても
「自分のやっている仕事に何か違和感があるんだけど、なぜなのかがわからない」
ということが起こります。
これが「やりたいことがわからない」という悩みを生み出す原因なんです。
「やりたいことがわからない」を解決するには?
「やりたいことがわからない」を解決するには、自分がどんな「信念」をもっているかを知る必要があります。
そうすると、どんなことであれば自分の信念にあったものなのかがわかります。
そこからやりたいことが見つかるのです。
しかし、自分の信念を知るためには、自分自身の心を分析することが必要になります。
・自分はどんなことができると思っているのか?
・自分はどんなことに関心があるのか?
・自分はどんなことに価値を感じるのか?
など、これらを自分の心を分析することで知る必要があります。
でも実は、人は自分の心を分析することが苦手なんです。
では、どうすればいいのでしょうか?
それには心理学の手法を使うことが効果的なのですが、専門的な勉強をしていないと自分で行うのは難しくなります。
そこでお勧めなのは、キャリアカウンセラーなど専門家の支援を受けることです。
これが「やりたいことがわからない」という悩みを解決する近道といえます。
まとめ
人は誰でも信念をもっています。
その信念に合った仕事をすると、人は満足度が高くなります。
つまり、信念に合ったことができる仕事こそが「やりたいこと」なんです。
しかし、自分のもっている信念をすべてを把握している人は多くありません。
ほとんどの人が自分では気がついていない信念をもっています。
この自分でも気がついていない信念が「やりたいことがわからない」という悩みを生み出す原因なんです。
そのため、「やりたいことがわからない」を解決するには、自分がどんな信念をもっているかを知る必要があります。
そして、自分の信念を知るためには自分の心を分析する必要がでてきます。
しかし、人はこれが苦手なんです。
そのために、人の心を分析する専門家であるキャリアカウンセラーなどがいます。
「やりたいことがわからない」という悩みを解決したいなら、専門家へ相談するのもひとつの方法です。